以上の順口溜を読めば、現在の中国で一体どういう人たちが金持ちとなって、逆にどんな人たちが貧困にあえいでいるのかがよく分かる。
とにかく、働き者や正直者が貧乏人となって、悪い奴ほど金持ちになるというのは、まさしく「社会主義大国」中国社会の実情なのである。
それでは、この国の貧乏人たちはどのように生きているのか。次のような有名な順口溜がある。
結婚はしたいけどそれは無理なことだ。マンションも車も持たない俺に誰が嫁に来るというのか。
結婚して子供を産みたいけど、それはまた無理なことだ。産院で帝王切開でもすれば3カ月分の給料が飛ぶではないか。
子供は産んではみたが、学校へ行かせるのは無理なことだ。入学金だけで半年分の給料が要るから。
子供が大きくなってうれしいけど、病気にでもなれば大変なことだ。医療費一つで家がつぶれてしまう。
病気が治らず死にたいけど、それはさらに大変なことだ。火葬代があれほど高騰してどうやって死ねるのだろうか。