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ワクチン接種「1日100万回」達成 4日間、事後報告で判明

 政府は24日、新型コロナウイルスワクチンの1日当たりの接種回数が9日と15~17日の計4日間でそれぞれ100万回を超えたと発表した。菅義偉(すが・よしひで)首相が掲げた「6月中旬ごろに1日100万回」を達成していたことになる。一方、河野太郎ワクチン担当相は24日のフジテレビ番組で1日当たりの接種可能数は最大150万回と説明。今後は接種回数の維持と適正な供給が課題となる。

 首相官邸のホームページによると、9日の接種回数は100万7661回で、15日100万4867回▽16日103万2935回▽102万2665回-に上った。

 自治体によってはワクチン接種記録システム(VRS)への入力を後日に回すところがあるため、政府は1日の接種数をリアルタイムで把握できない。河野氏はフジテレビ番組で、システムへの未入力分も含め、すでに1日120万回程度に達しているとの見方を示した。

 ただ、首相の号令で接種のスピードは上がったものの、供給体制に不安が生じつつある。職場での接種は最大で1日30万回規模になると想定され、23日に新たな申請の受け付けの一時停止を発表した。河野氏は同番組内で「1日150万回近くになると限界に近い。供給が追いつかず、綱渡りになる」と語った。

 政府は米ファイザー製を年内に9700万人分、米モデルナ製を9月末までに2500万人分の供給契約を締結している。