国内
大阪府が時短要請4月21日まで延長 大阪府内全域に拡大へ、兵庫も
大阪府の吉村洋文知事は25日、新型コロナウイルス対策として、31日を期限に大阪市内全域の飲食店などに出している午後9時までの営業時間短縮の要請を4月21日まで3週間延長する意向を明らかにした。2月末で要請を解除した大阪市外でも感染者が増えており、4月1日から府内全域に拡大する方向で調整している。今月26日に対策本部会議を開いて決定する。府庁で記者団に語った。
また、兵庫県の井戸敏三知事も25日、神戸、尼崎、西宮、芦屋の4市で継続している飲食店の時短営業要請について、4月1日以降も継続する考えを示した。
大阪府によると、直近7日間の人口10万人あたりの新規感染者は、緊急事態宣言が解除された直後の今月2日に5・46人と底を打ち、徐々に増加。13日に7人を超え、19日には9・20人、25日は13・62人に上った。吉村氏は「感染を抑える力よりも広がる力が強くなっている。この1週間をみると、感染急拡大の局面に入っている可能性が高い」との認識を示した。その上で「特に4月中旬までは対策を徹底的に取らないといけない」と述べ、対策強化の必要性を強調した。
「蔓延(まんえん)防止等重点措置」の適用を政府に要請するかどうかについては「緊急事態宣言に至らないようにすることが重要だ。感染拡大の速度を見て検討したい」とし、現時点では要請しない考えを示した。