求人倍率1・63倍の高水準 1月、失業率は悪化

 
東京駅丸の内=千代田区(浅野直哉撮影)

 厚生労働省が1日発表した1月の有効求人倍率(季節調整値)は前月と同じ1・63倍だった。総務省が同日発表した完全失業率(季節調整値)は、前月比0・1ポイント上昇の2・5%で2カ月ぶりに悪化した。

 有効求人倍率は、求職者1人当たりの求人数を示す。景気の回復傾向による人手不足で、企業の採用意欲が高く、高水準が続いている。都道府県別で最も高いのが東京都と福井県の2・12倍、最も低いのは神奈川県の1・20倍だった。

 完全失業者数は前年同月比7万人増の166万人だった。