日米貿易交渉「調整これから」 菅長官「建設的議論を期待」

 
会見に臨む菅義偉官房長官=28日午前、首相官邸(春名中撮影)

 菅義偉(すが・よしひで)官房長官は28日午前の記者会見で、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表が来月にも日本との新たな貿易交渉に乗り出したい意向を示したことについて「協議をいつどこで開催するか、米国側との具体的な調整はこれからだ」と述べた。交渉に関しては「国益に沿った形で、日米がウィンウィンの関係になるよう建設的な議論を期待したい」と語った。

 日米両政府は昨年9月、貿易交渉の開始で合意していた。日本側は「物品貿易協定(TAG)」と名付け、農産物など物品の関税に対象を制限したい考え。米側は金融などサービス分野も含めた広範な包括的な自由貿易協定(FTA)を目指す姿勢を示している。