中国、2月の景況感悪化 3年ぶり低水準

 

 中国国家統計局と中国物流購買連合会は28日、2月の景況感を示す製造業購買担当者指数(PMI)が49・2だったと発表した。前月と比べ0・3ポイント悪化した。好不況を判断する節目の50を3カ月連続で下回り、2016年2月(49・0)以来、3年ぶりの低水準となった。

 米国との貿易摩擦の影響などを受け、中国の景況感は低迷傾向が強まっている。

 輸出向け新規受注を示す指数は前月より1・7ポイント悪化し45・2となった。生産指数は1・4ポイント低下して49・5だった。雇用もさらに悪化した。 製造業と非製造業の指数をまとめた総合景況感指数は前月より0・8ポイント低い52・4だった。サービス業の景況感は比較的堅調さを保っており、引き続き節目の50を上回った。 指数は企業の原材料や部品の購買担当者を対象として今後の生産計画などを調査。50を上回ると生産や受注の拡大を、下回ると縮小を意味する。(共同)