東証反落、米ダウ下落響く 米朝首脳会談で模様眺め

 

 28日午前の東京株式市場の日経平均株価(225種)は反落した。下げ幅は一時100円を超えた。27日の米ダウ工業株30種平均の下落が響いた。2日目の米朝首脳会談の結果を見極めようと、模様眺めの雰囲気があった。

 午前11時現在は前日終値比80円45銭安の2万1476円06銭。東証株価指数(TOPIX)は5・93ポイント安の1614・49。

 通商摩擦の緩和に向けた米中貿易協議の先行きへの楽観論が後退し、27日のニューヨーク市場が総じて軟調だった流れを引き継いだ。

 28日午前に経済産業省が発表した1月の鉱工業生産指数は前月比で低下し、生産活動の足踏みを示す内容で、製造業の銘柄の懸念材料となった。

 平均株価終値が前日に約2カ月半ぶりの高値を付けた反動で、利益を確定する売り注文が出た。