「FRBは気が変」とトランプ氏、株価急落で不満

 
ペンシルベニア州を訪問したトランプ米大統領=10日(ロイター)

 トランプ米大統領は10日、遊説先の東部ペンシルベニア州で記者団に対し、この日の株価急落について「実際は長らく待っていた調整だ」と語った。

 また、政策金利の引き上げを続ける連邦準備制度理事会(FRB)に「賛同しない」と指摘したうえで、「(FRBは)気が変になっていると思う」と述べ、金融引き締めに対する不満をにじませた。大統領が独立機関のFRBを名指しで非難するのは、極めて異例。

 FRBは米経済の過熱を防ぐため、政策金利を3カ月に1回のペースで引き上げている。11月の中間選挙を控えて好景気を保ちたいトランプ氏は、9日にも「早く動く必要はない」と利上げを急ぐ必要はないとの見方を示していた。