フェイスブックに違法疑い 独占的地位を乱用か ドイツ当局調査

 

 ドイツの独禁当局、連邦カルテル庁は19日、米インターネット交流サイト大手フェイスブックの個人情報収集に関する暫定的な調査結果を発表、独占的な地位を乱用して違法に利用者の個人情報を大量に収拾している疑いがあるとして、是正を求めた。最終的な調査結果は2018年にも発表する。

 カルテル庁は16年にフェイスブックが利用者の個人情報を収集する際に、情報の種類や範囲を十分に説明していない疑いがあるとして調査を開始。交流サイトにかかわるアプリやウェブサイトで支配的な立場にあることを利用していると指摘した。

 利用者がウェブサイトなどを訪問した際に『いいね』を押さなくても、閲覧するだけでフェイスブックに個人情報が流れる仕組みになっていることを問題視。利用者の認識がないまま、不正に情報を収集している疑いがあるとしている。(共同)