就職説明会で日本語学習者に「出て行け」 中国スマホ大手シャオミ広報担当者、抗議受け謝罪
中国のスマートフォン大手、北京小米科技(シャオミ)の広報担当者が25日までに、河南省鄭州の大学で開いた学生向けの就職説明会で「日本語専攻の学生は出て行って」と発言、「就職差別だ」との抗議が殺到した。同社は謝罪し、発言を撤回した。
中国メディアによると、広報担当者は22日の説明会で英語やアラビア語専攻の学生を優先し、日本語の学生は採用しない考えを表明。日本語学習者はアダルトビデオ業界に就職すればいいとの趣旨の発言をして、学生数百人の笑いを誘った。
説明会に参加した日本語専攻の学生は同日、同社の雷軍・最高経営責任者(CEO)宛ての手紙をインターネット上に公開し、「私と同級生はすさまじい屈辱を受けた」として謝罪を要求。同社には「職員のレベルが低すぎる」などの批判が相次いだ。
同社は24日「不適切な発言で社会に悪影響を及ぼした」として、広報担当者をけん責処分にしたと発表。「わが社には日本や韓国など世界各国・地域の同僚がおり、差別は決して許さない」と釈明した。(共同)
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