加計学園問題 安倍首相「自ら説明する意思ある」 閉会中審査開催へ
安倍晋三首相は13日、学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画をめぐる閉会中審査について、自民党の竹下亘国対委員長と電話協議し、首相出席の衆院予算委員会の集中審議に応じる意向を伝えた。「自ら国会で説明する意思がある」と語った。
これを受け、竹下氏は民進党の山井和則国対委員長に電話で、衆院予算委集中審議に応じると伝えた。衆院予算委員会が16日に米国視察から帰国するため、18日以降に開催する方向で調整を進める。竹下氏は首相が十分に説明できるよう、質疑の時間配分を与野党で同じとする条件を付けた。山井氏は野党に多く配分するよう求めた。
与野党は今後、参院でも衆院と同日開催する方向で調整に入る見通しだ。
竹下氏は首相との電話会談に先立って国会内で山井氏と会談した際、「必要性を感じない」と開催を拒否したが、首相の意向を受けて方針転換した形だ。
会談で竹下氏は、山井氏が求めた早期の臨時国会召集には応じなかった。首相の友人である同学園の加計孝太郎理事長ら7人の証人喚問に加え、北朝鮮情勢や日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)に関する衆院安全保障委と農林水産委の開催要請も断った。
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