成人喫煙者、初めて2割切る 厚労省調査 男女とも減少傾向

 

 厚生労働省が発表した2016年国民生活基礎調査では、成人の喫煙者の割合が19.8%と初めて2割を切った。ほとんどの年齢で男女とも減少傾向が続いており、女性では86.2%が「吸わない」と回答した。

 「毎日吸う」人は前回調査(13年)に比べ、男性は2.4ポイント減って29.1%、女性は0.9ポイント減の8.6%だった。特に20代男性で減少が著しく、「時々吸う」人を合わせても5.4ポイント減の31.1%。01年の55.6%から24.5ポイントも減った。世代別で喫煙者の割合が最も高いのは、30代男性で39.9%。最も低いのは80歳以上の女性で1.7%だった。

 受動喫煙対策に力を入れる厚労省はこれまでも「喫煙者は2割しかいない」と訴え、屋内全面禁煙の徹底を掲げてきた。20年東京五輪・パラリンピックまでに罰則付きの新たなルールを適用しようと、今秋召集予定の臨時国会で健康増進法の改正を目指している。