政府 「キッズウイーク」来月にも推進会議 夏休み分散、大型連休創出へ

 

 政府が、「キッズウイーク」という新たな大型連休を設け、来年度からの実施を目指していることが19日、分かった。学校の夏休みなどの長期休暇を分散し、これにあわせて企業や官公庁で有給休暇の取得を促進させる。大型連休を創設することで、低迷している国内旅行消費の回復を目指し、個人消費の拡大につなげたい考えだ。

 来月にも経済産業省などの関係省庁や経団連など経済界の幹部らをメンバーとする「休み方改革官民総合推進会議」を発足させ、具体的な議論に入る。

 キッズウイークは例えば、夏休み期間中の5日間を短縮し、その休みを別の月に移動して前後の土日をあわせて大型連休とする。この連休期間に、親たちがあわせて有休などを取得することで、家族で一緒に休暇を過ごせるようにする。

 実施時期は、実情に応じて地域単位で取り決めることにしており、全国的には分散しての長期休暇が可能。これにより、5月のゴールデンウイークのような混雑が避けることができ、ホテルや交通機関などの平準化が図れるメリットがある。

 ただ、中小企業などでは導入が難しいといった指摘もあり、推進会議で対策も検討していく。