自民・二階俊博幹事長、中国主導のAIIB「日本参加の早期決断を」

 
会談前に記念撮影する中国の唐家●(=王へんに旋)元国務委員(右)と自民党の二階幹事長=12日、北京の釣魚台迎賓館(共同)

 【北京=石鍋圭】国際会議出席のため北京を訪問している自民党の二階俊博幹事長は15日、同行記者団と懇談し、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)に日本政府が早期に参加を決断すべきだとの考えを示した。「参加をどれだけ早い段階で決断するかだ。あまり大きく後れを取らないうちに対応する心構えが必要だ」と述べた。

 二階氏は「(AIIBが)第一歩を踏み出そうとしているときに日本だけ知らん顔して、順調に進み出したら必ず『遅れた』と騒ぐ」と指摘。「日本が期待されている場合、分に応じて対応する姿勢は大事だ」と語った。

 日本政府はAIIBへの参加に慎重で、菅義偉官房長官は12日の記者会見で動向を「注視していきたい」と述べるにとどめている。政府高官は「二階氏の発言は与党の立場を超えている」と不快感を示した。