海外へ中国人600万人が大移動 きょうから春節連休、訪日ブーム衰えず
27日から始まる春節(旧正月)の大型連休に合わせ、帰省や旅行に出かける中国人の“大移動”が始まった。
中国のオンライン旅行大手、携程旅行網(シートリップ)はこのほど、春節の大型連休の前後に海外を訪れる中国人旅行客が600万人に上るとの推計を発表した。推計通りなら過去最高になるとしている。消費額は1000億元(約1兆6500億円)と予想。日本は渡航先ランキングで2位につけた。
日本政府観光局によると、昨年に日本を訪れた中国人は約637万人で過去最高を更新。訪日旅行ブームは衰えを見せず、中国人観光客向けの査証(ビザ)発給作業のため、北京の日本大使館は、先週20日の朝から大量のパスポートを抱えた旅行代理店関係者らでごった返した。
中国では伝統的に、春節は実家で家族と過ごすのが一般的だが、シートリップは「旅行先で過ごすニーズが高まってきている」と分析している。
渡航先ランキングは1位がタイ。日本に次ぐ3位は米国で、シンガポール、オーストラリアが続いた。
シートリップは、旅行客1人当たりの予算は1万5000元を超えると推計。消費意欲の旺盛な中国人旅行客を引き寄せようと、日本を含めて各国が、中国人に対する査証(ビザ)発給要件の緩和などを打ち出している。(北京 共同)
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