TPP承認案、きょうにも国会で成立へ 石原担当相が見通し「米国は説得」

 

 石原伸晃TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)担当相は9日午前の閣議後会見で、承認案と関連法案が同日、国会で成立する見通しになったことに絡み、「TPPは日本主導で作り上げた21世紀の新しい貿易ルール。『自由』『民主』など共通の価値観を持つ国が、アジア太平洋に共通の経済圏を作ることは、戦略的意義もある」と述べた。

 その上で、米国のトランプ次期大統領がTPP脱退を表明したことに関し、「大統領選での(脱退の)公約は米国民への約束であるという状況を勘案しながら、(米国を)しっかり説得していく考えに変りはない」と述べ、発効を目指す方針を改めて示した。