“トランプショック”で東京株は一時1000円超下落 英EU離脱以来の下げ幅
9日の東京金融市場では、米大統領選の開票で共和党候補のトランプ氏の優勢が伝わると投資家のリスク回避が強まり、荒い値動きとなった。東京株式市場はトランプ氏の勝利が確定する前に現物株の取引を終えたが、日経平均株価の終値は前日比919円84銭安の1万6251円54銭と約3カ月ぶりの安値に沈んだ。円相場も急騰し、一時1ドル=101円19銭と9月下旬以来の円高ドル安水準をつけた。
平均株価の前日からの下げ幅は一時1059円に広がり、英国民投票で欧州連合(EU)の離脱が決まった6月24日(一時1374円下落)以来の下げ幅となった。一方、一時は3円超も急騰した円相場は、トランプ氏の勝利確定後に円安ドル高方向に戻す場面もあった。
9日は、東京市場に続いて取り引きが始まったアジアの株式市場も軒並み下落して取引を終えた。欧州株式市場も売り注文が優勢となっている。
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