タカラバイオ、年初来高値を更新 「オートファジー」関連銘柄、上昇目立つ
大隅良典・東京工業大栄誉教授のノーベル医学生理学賞受賞が決まったのを受け、4日の東京株式市場では大隅氏が仕組みを解明した「オートファジー(自食作用)」に関連する企業の株価上昇が目立った。
日本酒や焼酎で知られる宝ホールディングスの傘下で、オートファジーの働きを観察するための研究用試薬を扱う東証1部上場のタカラバイオは朝方に一時、168円(10.0%)高の1847円まで上昇し、年初来高値を更新。その後は利益確定売りが出て上げ幅を縮め、32円(1.9%)高の1711円で終えた。
また、研究向け試薬を扱うコスモ・バイオ(ジャスダック上場)と、オートファジーに関する研究を行う医学生物学研究所(同)にも投資家の注目が集まり、買い注文が売り注文を大幅に上回って値がつかなくなった。取引終了時に値幅制限いっぱいのストップ高で一部の売買が成立した。
関連記事