政府、第2次補正予算案を閣議決定 歳出3年ぶり100兆円突破

 

 政府は24日、臨時閣議を開き、2016年度第2次補正予算案を決定した。事業費28兆1000億円の経済対策を裏付ける最初の予算案で、一般会計の追加歳出は4兆1143億円、当初予算から合算した歳出総額は100兆87億円と3年ぶりに100兆円を突破する。不足する財源を建設国債の追加発行で補うため、国債発行総額は4年ぶりに増加する。9月に召集する臨時国会での成立を目指す。

 経済対策の歳出は一般会計で3兆9871億円、東日本大震災復興特別会計などを含めると4兆5221億円になる。安倍晋三政権が掲げる「1億総活躍社会」の実現に向けては7137億円を投じる。このうち、低所得者に1万5000円を現金で給付するため3673億円を充てる。

 訪日外国人客が利用する大型クルーズ船に対応した港湾などインフラの整備には1兆4056億円を盛り込んだ。また英国の欧州連合(EU)離脱リスクへの対応などに4340億円を盛った。熊本地震や東日本大震災からの復興や防災対策には1兆9688億円を充当する。