4月の有効求人倍率は2カ月続けて上昇 初めて全都道府県で「1倍」超える 

 

 厚生労働省が31日発表した4月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比0.04ポイント上昇の1.34倍となり、2カ月連続で改善した。就業地別の有効求人倍率(季節調整値)では、平成17年2月に集計を開始して以来初めて、すべての都道府県で1倍を上回った。

 4月の新規求人倍率は2.06倍で、前月比で0.16ポイント上昇した。新規求人の原数値は前年同月比3.9%増。産業別にみると、教育・学習支援業が8.2%増、宿泊業・飲食サービス業が8.0%増、医療・福祉が6.9%増、卸売業・小売業が5.8%増などと大きく増えた。逆に情報通信業は4.5%減。

 一方、総務省が同日発表した4月の完全失業率(同)は、前月と同じ3.2%だった。