SankeiBizの読者の皆さんにだけに客室乗務員(CA)がこっそり教える「ここだけ」の話。第40回は中東系航空会社の日本人CAとして乗務2年目の高取美樹がお送りします。
じっとしてられないのはCAだから?
外資系CAの特権としてよく挙げられるのが、会社の割引チケットを使っての旅行。家族や友達と離れて生活しているクルーの中には、3~4日の休みが取れると母国へ帰る人も多く、フライト終わりに「I have to catch a flight!(飛行機に乗らなくちゃ!)」と言ってスーツケースを持って走っていく姿をよく目にします。
私も3日間のオフがあればすぐに旅行へ行きます。毎日仕事として世界中を飛び回っているのにオフの日でさえも旅行するの? と思う方がいるかもしれませんが、休暇としての旅行は普段のレイオーバー(乗り継ぎの間の待ち時間)とは違うものがあり、ひとつの場所にとどまっていられないCAならではの行動なのかもしれません。
数年前に始めたサーフィンがきっかけで、私はオフのたびにインドネシアのバリ島へ向かいます。住んでいるカタールのドーハからは直行便で約9時間。3日間の弾丸旅行です。
ゲートまでのダッシュは当たり前
フライトから帰ってきて制服から着替え、30分で家を出るなんてこともあります。最低限の荷物をパッキングしパスポートを持っていざ出発! 会社の割引チケットは当日の便に空きがあれば乗れる仕組みなので、出発ギリギリまで待たないといけない場合も多く、搭乗ゲートまでは走ります。