【試乗インプレ】充電不要! ガソリンで走る「電気自動車」 日産ノートe-POWERを試す(前編) (2/5ページ)

  • 日産「ノート e-POWER」で神奈川県の城ケ島周辺を走る
  • 日産「ノート e-POWER」
  • 日産「ノート e-POWER」はグリルに青いラインが入る
  • ボディ側面にも「e-POWER」のバッジが入る
  • 「e-POWER」のバッジが光るリヤビュー
  • 日産「ノート e-POWER」のエンジンルーム
  • 「ノート e-POWER」のパワートレイン。手前が駆動モーターとインバーター、奥が発電専用エンジン。バッテリーは前席床下に積んでいる
  • ノーマル状態の荷室
  • オプションのLEDヘッドランプ
  • 青い海を背景にオレンジボディが鮮やかに映える。後ろは城ケ島大橋
  • 日産「ノート e-POWER」。対岸は三崎港
  • 日産「ノート e-POWER」。対岸は三崎港
  • 西日を浴びながら海岸沿いを走る「ノート e-POWER」(法定速度で走行していますが、流動感を出すために低速でシャッターを切っています)
  • 西日を浴びながら海岸沿いを走る「ノート e-POWER」(法定速度で走行していますが、流動感を出すために低速でシャッターを切っています)
  • 城ケ島に近い海岸沿いを走る「ノート e-POWER」(法定速度で走行していますが、流動感を出すために低速でシャッターを切っています)
  • 海岸沿いを走る「ノート e-POWER」(法定速度で走行していますが、流動感を出すために低速でシャッターを切っています)
  • 海岸沿いを走る「ノート e-POWER」
  • 海岸沿いを走る「ノート e-POWER」(法定速度で走行していますが、流動感を出すために低速でシャッターを切っています)
  • 海岸沿いを走る「ノート e-POWER」。海辺のドライブは気持ちがいい!(法定速度で走行していますが、流動感を出すために低速でシャッターを切っています)
  • 海岸沿いを走る「ノート e-POWER」(法定速度で走行していますが、流動感を出すために低速でシャッターを切っています)
  • 「ノート e-POWER」で海辺を走る。気持ちいい!(法定速度で走行していますが、流動感を出すために低速でシャッターを切っています)
  • 城ケ島の近くを走る「ノート e-POWER」
  • 西日を浴びる「ノート e-POWER」
  • 車両後方にあるカメラの映像をルームミラーに映し出す「スマート・ルームミラー」。乗員、ヘッドレスト、積載物に視界を遮られることもなくなる(写真は横浜横須賀道路を走行中)
  • カメラで後方を映し出すスマート・ルームミラー。スイッチ操作により「トップビュー」「フロントビュー」「サイドブラインドビュー」「バックビュー」の切り替えが可能。ちなみに地下駐車場のような暗い場所でも明るく映し出す
  • 車両後方にあるカメラの映像をルームミラーに映し出す「スマート・ルームミラー」。乗員、ヘッドレスト、積載物に視界を遮られることもなくなる
  • 「スマート・ルームミラー」をオフにした通常ミラーの状態。よーく見ると、定食屋の脇に「サンケイスポーツ推奨船宿」と書いてあった
  • バック時に、クルマを上空から見下ろしているかのような映像を映し出す「インテリジェントアラウンドビューモニター」。スイッチ一つでスマート・ルームミラーに表示したり、ナビ画面に映したりと切り替えができる
  • 日産「ノート e-POWER」のセンターコンソール
  • リーフと同じ電動シフトを備える
  • 産経のベテランカメラマン・瀧さんが注文した、930円のさざえラーメン(磯料理小浜屋)
  • 筆者が注文した1250円のまぐろ丼(磯料理小浜屋)
  • 磯料理屋のお品書き(iPhoneで撮影)
  • 今回お世話になった磯料理屋
  • 城ケ島の商店街入り口。この先は結構長い(らしい)
  • 帰りに迷い込んだ細道。ここから先がかなりの傾斜だった。対向車が来たらもうアウト(グーグルマップより)
  • 帰りに迷い込んだ細道。写真で見るより坂がきつい(グーグルマップより)
  • 帰りに迷い込んだ細道。写真で見るより傾斜がきつい。対向車が来たらアウトだ(グーグルマップより)
  • 帰りに迷い込んだ細道。写真で見るより傾斜がきつい。対向車が来たらアウトだ(グーグルマップより)


 「リーフ」のモーターを搭載

 運転席に収まりスタートボタンを押すと“ひっそり”と起動する。アクセルを踏むと音を立てずにスーッと発車。発進時から最大トルクを発揮するモーターは、最初のひと踏みから力強い。モーターは日産を代表するEV「リーフ」と同型(EM57)のもので、最高出力80kW(109PS)、最大トルク254N・m(25.9kgfm)を発揮する。ノートe-POWERなら1.2トンのボディでリーフの走りの一端を味わうことができるというわけだ。

 日産本社周辺を軽く走ってから高速道路に合流し、ドライブモードをノーマルからSモード(=スポーツモード)に切り替える。モーター出力が明らかに増幅してレスポンスが鋭くなり、再加速や追い越し車線への合流もとてもスムーズ。小型車にありがちなパワー不足を感じないどころか、むしろ驚くほど軽やかに走る。テレビCMで矢沢永吉さんが思わず「攻めるねぇ、ニッスァーン」と唸るのもうなずける。ノーマル時にややフワフワ感があったハンドルも、Sモードだとキュッとシャープに操舵感が増す印象で、高速走行時も全く不安はなかった。ファミリー層を中心に人気のコンパクトカーにしては足回りを硬めに仕上げているが、道路の継ぎ目やバンプで不快に跳ねるようなこともない。

 e-POWERが実際に発電を行う場面は急加速時や登坂時、またバッテリー残量が少ないときだ。横浜横須賀道路(通称・横横)を高速走行しているときもエンジンが稼働していたのだが、充電中のエンジン音はほとんど気にならない大きさだった。一定の低い回転数を保ちながら効率よく発電しているので、むしろロードノイズや風切り音にかき消されてしまう。ちなみに減速時や降坂時にも回生ブレーキで発電してバッテリー充電を行う。

 加速も減速もペダル1本

 筆者にとって一番印象的だったのは(3)の「新感覚の運転操作」だった。これはアクセルペダル1本で加減速を行える「e-POWERドライブ」というワンペダル操作だ。ドライブモードをエコモードかSモードを選択中にアクセルペダルを戻すだけで、エンジンブレーキの約3倍の力で減速する。最初は慣れが必要だが、感覚さえつかめばアクセルとブレーキペダルの踏みかえ回数が減るのでとても便利だ。高速走行中にペダルをぱっと離しても急ブレーキがかかるようなことはないので、ご安心を。もちろん、減速が間に合わないときや緊急ブレーキを要するときはフットブレーキを使うように! ノーマルモードの時は、アクセルペダルを離した時の減速具合は他のクルマと大きく変わらなかった。

一般道でワンペダル操作のメリットを最大限に発揮