逆に販売を落としたのはセダン系で、主力車のカムリ(-8.0%)やモデルチェンジが近いプリウス(-19.3%)、アバロン(-10.1%)など計9.5万台(-6.9%)の状況。
米国市場におけるトヨタの上半期シェアは首位のGM(17.7%)、2位のフォード(15.1%)に次ぐ3位のポジション(14.5%)を維持しており、4位にはクライスラー(12.4%)が続いています。
そうした中で、各社共に中型クラスやラグジュアリータイプのSUVが人気を博しており、セダン系は大型モデルを中心に昨年比で一様に販売が足踏みしている状況。
米国では景気回復以降、自国産シェールオイルの普及によりガソリン価格が下がっていることや、郊外の路面の悪さ、大量のまとめ買い等での利便性からSUV、トラック、ピックアップ系の人気に拍車がかかっており、消費者のクルマ選びの基本が日本や欧州とは根底から異なっている事を如実に物語っているようです。
(Avanti Yasunori)