2016.2.21 05:20
右肘の手術で昨季登板のなかった米大リーグ、レンジャーズのダルビッシュは19日、アリゾナ州サプライズでキャンプインし、平坦(へいたん)に近いマウンドから捕手を座らせての30球を披露した。順調な回復ぶりとともに印象的だったのは、筋肉で膨れ上がった体だ。
「ボディービルダーを目指しているんで」と冗談を飛ばす。体重は昨年から6キロほど増えて過去最高の約107キロ。徹底したトレーニングと食事法で上半身などの筋肉が発達し、球を受けた捕手ジメネスを「体が2倍になった」と驚かせた。「排気量」は間違いなく増えた。「肩もそうだし、背中から全て強くなっている。前と同じぐらいで投げても(球の)力が違う」と、リハビリ段階でも自分自身で手応えを感じられるほどだ。
昨年3月の手術からぽっかりと空いた時間は、筋肉づくりだけに注がれたわけではない。「野球選手ではない時間を長く過ごした。いろいろ考えるようになった。大人になれたかなと」とも。
また、プロ野球広島から米大リーグ、ドジャースに移籍した前田健太、マリナーズの岩隈(いわくま)久志両投手も20日(日本時間21日)、アリゾナ州でキャンプイン。前田はポスティングシステムでドジャースと日本選手最長の8年契約を結んだ。広島で通算97勝を挙げた前田は貴重な右投手として期待され、開幕からのローテーション入りを目指す。岩隈はフリーエージェント(FA)となってマリナーズと再契約。FAで加入した青木宣親外野手とともに投打の主力として期待されている。(共同/SANKEI EXPRESS)