2014.4.22 16:30
【Campus新聞】
「日本をつなげ、もっと元気に!」をスローガンに、日本中の「スゴイ」を集めて子供たちに夢と希望を伝えようという大型イベント「ALL JAPAN プロジェクト 2014」が(2014(平成26)年)5月4、5日に高松市のサンポート高松で開かれる。ものづくりから伝統芸能、ご当地アイドル、ゆるキャラまで、日本が世界に誇るコンテンツが大集合する。実行委員会事務局のメンバーとして参加している流通経済大学4年の学生記者、星和希さん(21)が、プロジェクトに込められた発起人らの思いをリポートする。
□今週のリポーター 流通経済大学 有志学生記者 星和希さん
≪世界に誇る「ホンモノ」 子供に夢を≫
まず大人が知る
「衣、食、住、環境、モノづくり、教育…。日本には世界に誇れる素晴らしいものが数多くある。まずは大人のわれわれがそれを知り、次代につなげたい」
「ALL JAPAN プロジェクト 2014(AJP)」の実行委員長である緑川賢司氏(47)は、こう力を込める。緑川氏は、全国の中小製造業者が製作したコマで競う「全日本製造業コマ大戦」協会の会長を務めている。
「最近の日本を見ていると、夢も希望も描けないと思っている人たちが多くいるかもしれないが、世界各地におもむくと、『日本から学びたい』という声をよく聞く。そうした声に耳を傾け、10年後の日本を考えていきたい」と、緑川氏はプロジェクトの意義を強調する。
AJPを日本が誇る「ホンモノ」を知る絶好の機会と位置づけるのは、副実行委員長で全日本伝統文化後継者育成支援協会代表理事の木村麻子氏(35)。
「失われた20年を経て、日本はどこか漠然とした不安に包まれている」と憂い、「世界に誇れる日本のホンモノを知ることで、一人一人が輝きを取り戻せる」と期待する。
副実行委員長で、Monozukulink.net役員の川端政子氏(38)も「日本の素晴らしさをわかりやすいカタチにして伝えたい」と話す。
AJPには、発起人たちの思いを具現化し、日本を輝かせるための3つのポイントがある。
1つ目は「大人が日本のホンモノを知ること」。2つ目は「大人が子供たちに日本のホンモノを伝え、あきらめずに挑戦を続けること」。3つ目が「実際に体験すること」だ。
「海外で日本の魅力を伝えられなかった」という声は多く聞かれる。日本の魅力、地域の魅力を知らない大人は少なくない。大人が知らないから、子供にも伝えられない。
成功体験で「飛躍」
AJPには、全国各地から魅力的な「コンテンツ」が集う。建物や空間にコンピューターグラフィック(CG)映像を投影する「プロジェクションマッピング」とコラボレーションしたファッションショーのほか、全国の“ご当地アイドル”が参加するアイドルサミットも開かれる。熊本県をPRする“ゆるキャラ”の「くまモン」もやってくる。日本が生み出し、世界に誇る「ホンモノ」を次代を担う子供たちに伝えるため、高松に大集合する。
川端氏は「精いっぱいの力でイベントを成功させ、大人の本気の姿勢を子供たちに伝えたい」と意気込む。
さらに発起人の3人は「知るだけではまだたりない。体験することが大切」と口をそろえる。
2日間のイベントの最後に行われるのが、「ギネス世界記録」への挑戦だ。来場者全員が参加して、巨大な飛行機の地上絵を描く。
「世界一」という成功体験を通じて、子供たちと一緒に全員が“飛躍”するという思いが込められている。(今週のリポーター:流通経済大学 有志学生記者 星和希さん/SANKEI EXPRESS)