2013.10.28 16:00
泰緬鉄道は戦時中、ビルマ(現ミャンマー)とタイを結ぶ最短輸送路線として計画された。路線はタイ側ノンプラドックからビルマ・タンビザヤまでの総延長406.4キロ。しかし、路線がクワイ川(ケオノイ川)をはじめ、アペロン、ウインヤ川など約30の川を横断する難工事のうえ、作業が熱帯モンスーンの雨期にぶつかってコレラが大流行した。さらに1943(昭和18)年2月に着工、わずか8カ月で完成させるという突貫工事も重なって、作業に従事した英、仏、オランダ兵捕虜や地元からの徴用労働者の中に多数の死者が出て、「死の鉄道」とさえ呼ばれた。(産経新聞)