2016.3.29 08:00
寺内樺風(かぶ)容疑者が今年2月まで住んでいたマンション。バルコニー奥には在学していた千葉大のキャンパスが見える=2016年3月28日午後、千葉県千葉市稲毛区(戸加里真司撮影)【拡大】
2014年3月に行方不明となった埼玉県朝霞市の中学3年の女子生徒(15)が東京都中野区のJR東中野駅構内で保護された事件で、埼玉県警は28日、未成年者誘拐の疑いで逮捕状を取り指名手配していた中野区東中野、寺内樺風(かぶ)容疑者(23)の身柄を静岡県伊東市内で確保した。
埼玉県警によると、寺内容疑者は首にけがをし、全身血だらけの状態だったため、静岡県内の病院に入院した。「カッターナイフで切った。自殺しようとした」との趣旨の説明をしており、県警は回復を待って逮捕する方針。
捜査関係者によると、女子生徒は「全く知らない男に『お父さんとお母さんが離婚する。弁護士のところに自分が連れて行く』と声をかけられ、埼玉から車で連れて行かれた」と説明。行方不明になった際、自宅の郵便受けにあった「さがさないで」と記されたメモや、その後自宅に届いた「元気に過ごしている」と記された手紙については「男に書かされた」などと話しているという。