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リオ五輪 新たな敵「ジカ熱」 (1/3ページ)

2016.1.26 00:00

蚊の発生源撲滅に向け、水たまりを調べるブラジル軍の担当者(ロイター)

蚊の発生源撲滅に向け、水たまりを調べるブラジル軍の担当者(ロイター)【拡大】

 蚊が媒介し、新生児の「小頭症」との因果関係が指摘される感染症「ジカ熱」が、中南米約20カ国で流行している。最も感染者が多いのが、今年8月にリオデジャネイロ五輪開催を控えるブラジルだ。昨年、初の感染が判明し、最終的な感染者50万~150万人に達するとみられる。感染拡大に伴い、ブラジルでは小頭症を疑われる症例が急増。2015年の報告症例は前年比20倍超の約3500件に上った。危機感を募らせる各国は、妊娠を控える勧告を出したり、蚊の発生源解消に取り組んだり、さまざまな対策に本腰を入れ始めた。

 治療法確立されず

 英紙デーリー・メールや豪紙オーストラリアン(いずれも電子版)などによると、ジカ熱は1947年、アフリカ東部ウガンダの「ジカの森」に生息するアカゲザルの感染例が確認され、54年にアフリカ西部ナイジェリアで、ヒトへの初めての感染例が確認された。

 蚊がジカ熱を媒介し、ヒトからヒトへは感染しない。感染者の8割程度は症状が出ないまま治るとみられるが、感染3~7日後に微熱が出て、頭痛や筋肉痛、結膜炎などの症状が最長1週間程度続く。2014年に日本でも流行したデング熱に比べて症状は軽く死亡や重篤な状態に陥る可能性は低いが、現在、ワクチンや治療薬、治療方法が確立されていない。

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