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「食」テーマのミラノ万博 味わいながら環境問題考える (1/3ページ)

2015.9.15 10:30

東京大学名誉教授、唐木英明さん=2015年3月3日(田中幸美撮影)

東京大学名誉教授、唐木英明さん=2015年3月3日(田中幸美撮影)【拡大】

 万博として史上初めて「食」をテーマに140カ国が参加し、5月から10月末まで開催されているイタリア・ミラノ国際博覧会(ミラノ万博)。会場はミラノ中心のドゥオーモ広場から電車で30分ほどのところにあり、約5000円の入場料を払って正面ゲートを入ると巨大な人形たちが出迎えてくれる。近寄って見ると、人形の顔も衣装も野菜や果物など食品の形でできていた。

 大通りの両側には世界各国の趣向を凝らした展示館が並び、建物を眺めるだけでも楽しい。

 私が訪れた7月上旬のミラノは日中の気温が37度を超える猛暑。涼しい展示館に早く入りたかったが、どこも入館待ちの長い行列。とくに日本館は8月半ばに来館者が100万人を突破したほどの超人気館だ。

 展示館に入るとその国の自慢の食品を展示し、販売店やレストラン、カフェが併設され、食の万博を体験することができる。同時に食の根幹である農業やそれにともなう環境破壊、その延長にある温暖化対策についての展示が並んでいたが、猛暑のミラノを訪れるだけで温暖化はだれもが実感しただろう。

和食材の流通 高い壁も実感

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