仏映画の若手実力派として確かな地位を築き、昨今ますます活躍がめざましいアナイス・ドゥムースティエ(27)。先の第68回カンヌ国際映画祭でコンペティション部門にノミネートされた「Marguerite et Julien(原題)」(英題『Marguerite&Julien』、2015年製作)でも主演を務め、レッドカーペットに花を添えたことは記憶に新しい。そんな彼女の新たな主演映画「彼は秘密の女ともだち」「バードピープル」(いずれも14年製作)が8月と9月に立て続けに日本公開となる。
念願のオゾン作品
先日、フランス映画祭のゲスト女優として初来日したドゥムースティエは、名匠、フランソワ・オゾン監督(47)の新作「彼は秘密の女ともだち」のプロモーション活動に力を注いだ。12歳で映画デビューして以来、地道にキャリアを積んできたドゥムースティエは、オゾン監督が手がけた作品に出演することが長年の夢だったといい、「彼は女性にすてきな役を与えてくれるだけではなく、美しく撮ってくれます。だからフランスの女優たちは彼から出演オファーがあると、とても喜ぶわけです。彼が、女性が持つ美しさに対し、飽くなき厳しい追求を続ける人物だからなんでしょうね」と満足そう。本作ではヌードになることも厭(いと)わず、「アラン・ドロンの再来」と呼ばれる夫役のラファエル・ペルソナ(34)を相手に大胆な濡れ場を披露した。