欧州連合(EU)は27日、財政危機に陥っているギリシャに対する金融支援問題を協議するユーロ圏財務相会合を開く。18日以降、会合は5回目。EUによる支援の期限を30日に控え、ぎりぎりの調整が続く。ギリシャは30日までに国際通貨基金(IMF)に対する債務を返済しなければならず、協議は最終局面を迎えている。
ドイツのメルケル首相(60)は26日、27日の財務相会合は「決定的に重要だ」と発言。ロイター通信によると、オーストリアのゲオルグシェリング財務相も「28日がデッドラインだ」と指摘しており、週明け29日の市場取引開始前の合意が必要との認識だ。
29日の時点で合意に至っていない場合、ギリシャはIMFへの約16億ユーロ(約2200億円)の債務返済の資金を確保できず、デフォルト(債務不履行)の恐れが一段と現実味を帯び、市場が大荒れとなる可能性がある。