安倍晋三首相(60)は6日午前(日本時間6日午後)、ウクライナの首都キエフの大統領府でポロシェンコ大統領(49)と会談した。両首脳はウクライナ情勢をめぐり、ロシアを念頭に、国際法の原理に反する国境の変更は認めないとの認識で一致した。
安倍首相は会談後の共同記者発表で、ウクライナ情勢に関し「先進7カ国(G7)の連帯を重視し、問題の平和的、外交的解決に向け一層積極的に貢献する」と強調。ポロシェンコ氏は日本の協力を評価した。
会談では、安倍首相が「力による現状変更を認めず、法の支配、主権・領土の一体性を重視している」との立場を説明。「今年2月の停戦合意の違反がみられることは遺憾だ。ロシア、ウクライナを含む全ての当事者が合意を誠実に履行すべきだ」と指摘した。