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カナダたばこ離れさらに加速? 1兆5000億円の歴史的な損害賠償金 (1/4ページ)

2015.6.3 10:30

オーストリア・首都ウィーンのカフェでの喫煙風景。同国でも2018年からは禁煙が施行される。嫌煙は世界的な潮流といえそうだ=2015年4月10日(ロイター)

オーストリア・首都ウィーンのカフェでの喫煙風景。同国でも2018年からは禁煙が施行される。嫌煙は世界的な潮流といえそうだ=2015年4月10日(ロイター)【拡大】

 カナダ東部ケベック州の喫煙者らが大手たばこ会社を相手取って起こした2件の集団訴訟で、ケベック州の高等裁判所が1日、たばこ会社3社に対し、総額150億カナダドル(約1兆5000億円)の損害賠償支払いを命じる判決を言い渡した。

 支払額はカナダの訴訟では過去最高額。裁判所は、ケベック州で過去半世紀にわたり約100万人の人々がたばこの害によって病気や中毒になったが、その責任が、たばこ会社にあると裁判所が認定した。

 JT子会社も

 今回、歴史的な損害賠償金を支払うことになった3社は、英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)の子会社インペリアル・タバコ・カナダと米フィリップ・モリス・インターナショナル子会社のロスマンズ・ベンソン・アンド・ヘッジズ、日本たばこ産業(JT)の子会社JTIマクドナルドの3社。

 3社とも判決を不服として控訴する意向だが、今回の判決によって、カナダではますますたばこ離れが進みそうだ。

「危険性の告知不十分」

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