交流サイト(SNS)世界最大手の米フェイスブック(FB)は、本社などで働く契約社員らの最低賃金を、本社があるカリフォルニア州の定める最低賃金より6ドルも高い時給15ドル(約1800円)に設定し、最低15日間の有給休暇と4000ドル(約47万7000円)の児童手当も支払うことを明らかにした。物価高が続くシリコンバレーで彼らの生産性を高めるには賃上げが不可欠と判断した。“超格差社会”の米国で苦しむシリコンバレーの派遣労働者らも加盟する労働組合はFBの英断を歓迎し、派遣労働者の最低賃金引き上げを主張する米オバマ政権もFBの企業姿勢を高く評価している。
清掃、食堂スタッフも
「今回の決定は、われわれのビジネスとコミュニティーにとって正しい行為です」「われわれは、FBを世界につなげるために尽力する人々に、安全で公正な職場環境を提供する義務があります」