ファッションの都パリを首都とするフランスの議会に、痩せすぎたモデルをファッションショーに起用することなどを禁止する法案が提出されることになった。拒食症や過度のダイエットを助長する、やせ細ったスリムな体形が美しいという風潮に歯止めをかけるのが狙い。違反したモデルの雇用主に禁錮刑や罰金を科すことが盛り込まれた。業界からは反発の声が上がっているが、世界のファッションリーダーを自負するフランスで法案が施行されれば、女性の美しさに対する考え方やファッションの流行が大きく変わっていくきっかけにもなりそうだ。
禁錮6月、罰金975万円
「今年の終わりにはファッションショーのキャットウォーク(花道)から拒食症のモデルは消えているだろう」
法案の提出者である与党・社会党(PS)所属の神経科医、オリビエ・ベラン議員(34)は、米CNNにこう語り、年内の施行に意欲を示した。