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空腹感 上手に楽しんで 大和田潔 (1/2ページ)

2015.3.9 10:15

秋葉原駅クリニック院長、大和田潔さん。診療と執筆で多忙な毎日だが、ランニングと水泳を欠かさない。「体が軽くなれば動くのが楽しくなる。運動をすれば気持ちも前向きになる」=2014年9月2日(塩塚夢撮影)

秋葉原駅クリニック院長、大和田潔さん。診療と執筆で多忙な毎日だが、ランニングと水泳を欠かさない。「体が軽くなれば動くのが楽しくなる。運動をすれば気持ちも前向きになる」=2014年9月2日(塩塚夢撮影)【拡大】

 【青信号で今週も】

 季節は啓蟄(けいちつ)。冬眠した動物たちが目を覚ましたり、植物が芽をふいたりする季節となりました。だんだん暖かくなってきて、外に出るのも楽しい季節です。東京マラソンもたくさんの方が参加され、盛況に終わりました。

 ウオーキングやジョギング、ランニングを趣味にされている方も多いでしょう。有酸素運動を行う目的はいろいろあります。ほとんどプロのようなランナーの人もいれば、ゆっくり気分転換を兼ねてウオーキングする人もいるでしょう。体重を減らすために有酸素運動を行うこともあるでしょう。

 運動したあとの一杯の温かいご飯は、どんなものよりもごちそうに感じます。運動をするとおなかが減って、食欲に任せて食べ過ぎてしまうと、かえって太ってしまいます。人間は餓死しないような強固なシステムを備えています。もし簡単に食欲をコントロールできてしまったら、私たちはすぐに餓死してしまうでしょう。飢えは命を脅かしますが、肥満はすぐには命を脅かすことはありません。

 人間の脳は、命を脅かす飢えに対して強いブレーキをかけます。「食欲に負ける」というのは、生命活動を続けていくために当然のことです。

野生の動物 空腹を抱えて、頭を使ってエサを探し続ける

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