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「医療の仕事に」「町に貢献」 夢向かい巣立つ 南三陸・志津川中で卒業式 (1/2ページ)

2015.3.9 06:55

宮城県の本吉郡南三陸町を見下ろす高台にある志津川中学校の校門前で、これからの夢を書いてくれた(左から)高橋莉子さん、阿部舞さん、佐々木夏蓮さん、千葉航洋さん=2015年3月8日(植村光貴撮影)

宮城県の本吉郡南三陸町を見下ろす高台にある志津川中学校の校門前で、これからの夢を書いてくれた(左から)高橋莉子さん、阿部舞さん、佐々木夏蓮さん、千葉航洋さん=2015年3月8日(植村光貴撮影)【拡大】

 東日本大震災からまもなく4年。震災直後、避難所になっていた宮城県南三陸町の志津川小学校で肩を寄せ合っていた当時5年生の子供たちが8日、地元の志津川中学校で卒業式を迎え、それぞれの夢に向かって歩き始めた。

 8割が避難所体験

 今年の卒業生は99人。7~8割が避難所での生活を経験している。

 「語り部」として、県内外から来る人たちに震災体験を伝えてきた佐々木夏蓮さん(15)は、4年間を振り返って「一日一日、一生懸命だった。大変だったが充実していて、一瞬でした」と話す。

 中学ではソフトボール部に所属、県選抜の選手としても活躍した。高校でもソフトを続けるため、町を離れ仙台市内で寮生活をする。「すごく仲のいい先輩がいて楽しみ。早くチームになじめるようになりたい」と目を輝かせた。

 仮設住宅で暮らす千葉航洋さん(15)は、4年前のことをたまに思い出すことがあるという。「避難所では医療関係のボランティアの人たちが、みんな笑顔で支援してくれた」。その時のことが忘れられず「将来は医療の仕事に就きたいので、大学進学に向けて勉強を頑張る」と語る。

 阿部舞さん(15)は今、震災や町のいいところを町外の人に伝えるボランティア活動に熱心で、高校に入っても続けていく。「将来は人との関わりが大切にできるような仕事に就きたい」という。

校舎から見た復興

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