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「私の使命」 震災体験語り全国行脚 石巻の榊美紗子さん (1/3ページ)

2015.3.5 06:05

震災直後の宮城県石巻市内の写真をスクリーンに映し、当時の体験を語る榊美紗子さん=2015年3月3日、福岡県福岡市博多区(安藤歩美撮影)

震災直後の宮城県石巻市内の写真をスクリーンに映し、当時の体験を語る榊美紗子さん=2015年3月3日、福岡県福岡市博多区(安藤歩美撮影)【拡大】

  • 榊(さかき)美紗子さんのこれまでの講演活動=2012年8月~2015年3月

 東日本大震災の被災者が、全国各地で震災体験を語る活動を続けている。家族3人を亡くし、自宅を津波で流された宮城県石巻市のパート従業員、榊(さかき)美紗子さん(26)。3日夜には福岡市で講演し、出向いた先は5府県となった。語ることを「使命」と信じ、あの日の記憶と思いを伝えている。

 家族3人亡くし一人に

 「まちが火の海になり、満天の星の下を、火の粉が飛び交う光景は忘れられません。あの夜は星がたくさん輝いていて、まるで亡くなった方々の魂が、生き残った私たちを照らしてくれているかのようでした」

 2011年3月11日、津波の後に火災が起きた石巻市門脇(かどのわき)地区の写真をスクリーンに映しながら、榊さんが語る。3日夜、福岡市博多区のホテル会場では、企業経営者らでつくる福岡県倫理法人会の会員362人が熱心に聞き入っていた。

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