【本の話をしよう】
『本なんて読まなくたっていいのだけれど、』。なんとも続きが気になるタイトルは、SANKEI EXPRESSで「本の話をしよう」を連載中のブックディレクター、幅允孝(はば・よしたか)さん(38)の新著だ。2012年から14年にかけて執筆したブックガイドやエッセーを大幅に改稿。ブックディレクターという職業の第一人者がつづった読書の日々には、本、そして人間への愛情が満ちている。
本なんて読まなくたっていいのだけれど…。帯文として続けられた言葉は「読んでみるのもいい。」。「どっちなんだ!と突っ込まれるんですが(笑)。もちろん、読んでほしいのですが、読書を強制したくはない。読書に関して、『堅苦しい』『つまらない』とほろ苦い記憶を持つ人にこそ、本を届けたい。そんな思いをタイトルに込めました」