二世タレントとか音楽一家なんていうと、ちょっと色眼鏡で見てしまいがちですが、彼女は本物です。まもなく来日するマーサ・ウェインライトは、まぎれもない音楽の才能を持つ家系に生まれたサラブレッド。父はニューヨークのフォーク・シーンで活躍したラウドン・ウェインライト三世、母はカナダ人のシンガーであるケイト・マクギャリグル。こういってもあまりよくわからないかもしれませんが、日本でもカリスマ的な人気を誇るルーファス・ウェインライトの妹だといえば、納得する音楽ファンも多いことでしょう。
マーサ・ウェインライトは、1976年生まれのシンガー・ソングライター。97年に自主制作でカセットをリリースした後、兄ルーファスのツアーに参加するなど地道な活動で少しずつ注目を集めます。2005年に本格的にデビューし、ピンク・フロイドやユーリズミックスのカバーを含む08年のセカンド・アルバム「アイ・ノウ・ユア・マリード・バット・アイブ・ゴット・フィーリング・トゥ」では、母や兄も参加して話題になりました。