2020年に五輪が開かれる東京。海外への魅力発信は大きな課題だが、実は日本人にとって意外な場所が外国人観光客に「カワイイ」「クール(かっこいい)」と人気だ。
近未来を描いたSF映画「ブレードランナー」の舞台のモデルになったとされる眠らない街、新宿・歌舞伎町。その一角に、「総開発費100億円」をうたって2年半前に誕生したアミューズメント型飲食店「ロボットレストラン」がある。
ステージを中央に挟むように座席を配置。3メートルほどの高さのロボットと、まばゆい衣装をまとった女性ダンサーが共演するショーを楽しめる。
セレブらお忍びで
歌舞伎風のメークをした男女が電飾の山車に乗って和太鼓をたたいたり、ロボット同士がボクシングをしたり、女性ダンサーがまたがったロボットが謎の侵略者と戦ったりと、ショーは個性的。当初は30~40代の「ガンダム世代」の男性を主なターゲットとしていたが、集まったのは欧米を中心とした観光客。今では外国人が全体の6~8割を占めるという。