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卑弥呼・平仮名…日本の源流に迫る 考古学 新発見相次いだ2014年 (1/3ページ)

2014.12.29 09:25

レプリカの三角縁神獣鏡(男性の手元)から投影された反射光。裏面の文様の突起部などが浮かび上がった=2014年1月、京都市東山区・京都国立博物館(共同)

レプリカの三角縁神獣鏡(男性の手元)から投影された反射光。裏面の文様の突起部などが浮かび上がった=2014年1月、京都市東山区・京都国立博物館(共同)【拡大】

  • サキタリ洞遺跡で見つかった(手前から)貝製の道具、貝製のビーズなど=2014年2月、沖縄県那覇市の沖縄県立博物館・美術館(共同)
  • 奈良県高市郡明日香村の都塚古墳で見つかった階段状の石積み。各段とも石を壁のように垂直に積んである=2014年8月(共同)
  • 最古級の平仮名を記した9世紀後半の土器片。古今和歌集の歌とする新説が発表された=2014年9月、大阪府堺市・堺市博物館(共同)
  • 2014年の主な考古学ニュース

 2014年の考古学界は、邪馬台国論争の鍵を握る三角縁神獣鏡や前方後円墳をめぐり、新発見が相次いだ。沖縄県と富山県では、日本人のルーツに迫る発見も。最古級の平仮名は和歌とされる新説も発表されるなど話題の多い1年だった。

 三角縁鏡で「魔鏡」

 年明け早々、列島を驚かせたのが「卑弥呼の鏡」とも呼ばれる三角縁神獣鏡の製作実験だ。京都国立博物館が最先端の3Dプリンター技術を使い、形や大きさ、金属組成まで実物そっくりに再現。磨き上げた鏡面に太陽光を当てると、壁にまばゆい光のリングが浮かび上がった。

 鏡面にできた微細な凹凸によって裏面の文様が映し出される「魔鏡」現象で、三角縁鏡での確認は初めて。中国では紀元前から知られていたという。三角縁神獣鏡は倭国(日本)の女王卑弥呼が中国・魏の皇帝からもらった「銅鏡百枚」との説もあり、邪馬台国の謎に迫る重要な鍵。実験は製作地をめぐる論争に新たな視点を切り開いた。

 最古の大型前方後円墳で「卑弥呼の墓」とも言われる奈良県桜井市の箸墓古墳(3世紀中ごろ~後半)。1876(明治9)年に墳丘を撮影した写真と原板が、宮内庁に保存されていることが明らかになった。日本で最古の古墳写真という。

9000年前の人骨か

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