「これまでに経験のない苦しい戦いだったが、一緒に乗り越え、支えていただいた皆様のことは決して忘れない。必ず恩返しをさせていただく」。群馬5区で当選確実を知らせる速報を受け、自民前職の小渕優子氏(41)は午後8時過ぎ、支援者らの前に姿を現し、感謝の言葉を述べた。
小渕氏は自らの関連政治団体が開いた「観劇会」の収支がずれていることが10月に判明し、経産相を辞任。疑惑について説明がなされないまま、逆風下での選挙戦となった。
小渕氏は支援者らが万歳三唱する中でも、両手を挙げることはなく、何度も深々と頭を下げた。出陣式では涙を見せた小渕氏だったが、この日は引き締まった表情で「皆様の期待に応えていけるよう誠心誠意、精いっぱい頑張ってまいりたい」と再起を誓った。
これまでの選挙では地元にほとんど滞在せず、全国応援に回ることが多かった小渕氏。今回は地元に張り付いて選挙区内をくまなく回り、ひたすら“おわび行脚”を繰り返した。