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【私のおしゃれ学】歌舞伎俳優 中村歌昇さん 舞台でないと自分を出せない (1/4ページ)

2014.11.25 15:05

歌舞伎俳優、中村歌昇さん。[衣裳協力]gotairiku:スーツ9万2880円、ベスト2万7000円、ネクタイ1万5120円、チーフ4104円=2014年11月6日(大石一男さん撮影)

歌舞伎俳優、中村歌昇さん。[衣裳協力]gotairiku:スーツ9万2880円、ベスト2万7000円、ネクタイ1万5120円、チーフ4104円=2014年11月6日(大石一男さん撮影)【拡大】

  • 「新春浅草歌舞伎」公演日程2015年1月2~26日浅草公会堂(東京都台東区、提供写真)

 「夏の力士役へ向けて、体重を12キロ増やした。お客さんからよく見えるよう、舞台で顔を大きく見せたかったから」

 歌舞伎俳優の若手の中でも、誠実な演技で目を引く25歳。6月末から7月にかけて行われた全国巡業公演「松竹大歌舞伎」まで、春ごろから1日4食、炭水化物をもりもりと食べた。4月のある日の昼食は-。

 「うどん1玉、カレーライス1人前、牛丼を1杯。それにコロッケと天ぷらを付けました」

 本物の力士と見まがう食べっぷりで、7月、東京、静岡、愛知など16都道府県へ巡業。「双蝶々曲輪(ふたつちょうちょうくるわ)日記」の舞台に立った。父が三代目中村又五郎の名を継ぎ、自身も父から歌昇の名を受けて四代目となった同時襲名披露興行。1カ月ごとに演目が変わる歌舞伎の世界で、体重を増やす特別な準備は「襲名にかける思いが強かった。400年の歴史で練りあげられたものを守りつつも、時代に合わせ、皆さんに楽しんでもらえる歌舞伎を担いたい」。

 さて、食欲の秋。実りの季節に、食べるのをこらえた減量も見事だ。体力を維持しつつ元の体重へ。「水分はきちんと摂取し、人間、水分だけで生活できると実感しました」

浅草歌舞伎の残像と戦う新世代

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