英作家、J・K・ローリングさん(49)が、小説「ハリー・ポッター」シリーズの新作となる短編をファン参加型のサイト「ポッター・モア」に掲載した。主人公はハリーの敵役で、シリーズ第5巻「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」から登場するホグワーツ魔法魔術学校のドローレス・アンブリッジ教授。英BBC放送(電子版)などによると、これまで触れられてこなかった彼女の「過去」が描かれ、ローリングさん自身による創作の裏話も添えられている。
アンブリッジ教授は完結編となる第7巻「ハリー・ポッターと死の秘宝」まで登場し、映画では英女優、イメルダ・スタウントンさん(58)が演じた。
魔法省の役人であり、ホグワーツ魔法魔術学校の改革のために「闇の魔術に対する防衛術」教授として派遣された。後に魔法省の省令により「ホグワーツ高等尋問官」に就任。アルバス・ダンブルドア校長を学校から追い出すなど、魔法省の権力をかさに権勢を振るった。
「生理的に嫌悪」
ファンからは「作品中で最もいじわるな登場人物」と評されているが、短編では彼女が魔法使いとマグル(魔法を使うことができないふつうの人間)の混血であることが初めて明かされた。