リーグ優勝が望み薄になったチームが、即戦力を必要とする上位チームに高年俸のレギュラー級を容赦なく放出し、代わりに有望な若手を手にする。トレード期限終了となる7月末は特に移籍市場が騒々しく、メディアの報道も熱気を帯びる。今シーズンように自分の名前が紙面に出ることもある。そんな状況でも、試合に臨まなくてはならなかった。
変化恐れず、適応を
シーズン中のトレード経験は自分にもある。2011年にオリオールズからレンジャーズへトレードで移籍した。在籍していたチームから離れ、新たなチームでの環境に慣れなくてはならない。これが難しい。
最初の経験だったので、「また一からやり直さなくてはならない」と、勝手に自分で思い込んでいた部分もあった。ただ、チームの方針に多少の違いはあるが、心の中まで変える必要はないというのが自分の考えだ。確かにトレードで移籍したときは、転校生みたいな感じがした。しかし、チームに溶け込むことへの意識が強すぎてしまうと、プレーに影響してしまうこともある。