米ウォルト・ディズニーは2日、会長兼CEO(最高経営責任者)のロバート・アイガー氏(63)の任期を2018年6月末まで2年間延長することを決めた。05年のCEO就任から約13年に及ぶ長期政権となる。積極果敢なM&A(企業の合併・買収)による事業拡大に加え、映画「アナと雪の女王」の爆発的ヒットなどで原点であるアニメの復活を成し遂げ、株式時価総額を在任中に3倍に増やした経営手腕が評価された。手中に収めた「スター・ウォーズ」の新シリーズの公開も来年12月に控えており、“ディズニー娯楽帝国”のさらなる拡張をもくろんでいる。
「創造的な事業には失敗や失望がつきものだが、今後も自分がディズニーで起こることの一部であり続けることにとても興奮している」
アイガー氏は、取締役会が任期延長を決めたことを受け、10月2日付の米紙ニューヨーク・タイムズで抱負を語った。
以前は2015年での退任を表明していたが、16年までの延長に同意し、今回さらに在任が2年延びることになった。