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リチャード3世 遺骨が語る「勇敢な最期」 英大学がCTスキャン (1/3ページ)

2014.9.20 07:00

英医学誌に掲載されたリチャード3世(1452~85年)の頭蓋骨の写真。傷は頭部に9つ確認されたが、後頭部に大きく開いた2つの傷が致命傷となった(AP)

英医学誌に掲載されたリチャード3世(1452~85年)の頭蓋骨の写真。傷は頭部に9つ確認されたが、後頭部に大きく開いた2つの傷が致命傷となった(AP)【拡大】

 1485年のボズワースの戦いに敗れ、戦死したヨーク朝最後のイングランド王、リチャード3世(1452~85年)。英国の劇作家、ウィリアム・シェークスピア(1564~1616年)の戯曲では、策謀によって王位を奪取した希代の奸物(かんぶつ)として描かれているが、2012年に発掘された遺骨を科学的に調べた結果、その死にざまは意外に勇敢だった可能性のあることが分かった。リチャード3世に勝って王位に就いたヘンリー7世(1457~1509年)は、後にイングランドがスコットランドと統合する礎を築いただけに、歴史に「もし」が許されるなら、英国の現状は違ったものとなっていたかもしれない。

 後頭部に致命傷

 遺骨の検視は英レスター大学の法医学チームが行い、17日の英医学誌「ランセット」に論文を発表した。英BBC放送(電子版)によると、CTスキャンを用い、少なくとも11カ所の傷を発見。そのうちのいくつかは死後に加えられた傷である可能性が大きいことが分かった。

醜い男に描かれ

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