≪「そこのみにて光輝く」監督賞≫
カナダで開催されていた第38回モントリオール世界映画祭で1日夜(日本時間2日朝)、吉永小百合さん主演の「ふしぎな岬の物語」(成島出監督)が最高賞のグランプリに次ぐ審査員特別グランプリを受けた。「そこのみにて光輝く」の呉美保監督が最優秀監督賞を受賞した。
日本作品の審査員特別グランプリは2011年の「わが母の記」(原田真人監督)以来。監督賞は市川準監督と根岸吉太郎(きちたろう)監督が受けている。
吉永さんは舞台上でトロフィーを受け取るとフランス語で「私たち皆、本当に感激しております」とスピーチし、満面の笑みを浮かべた。
「ふしぎな-」は、吉永さんが出演した118本目の映画で、初めて企画も手掛けた。吉永さん演じる岬のカフェの女店主と集う人々との温かな交流を描いている。キリスト教関連団体が贈るエキュメニカル審査員賞も受賞した。10月11日公開。
「そこのみ-」は、北海道函館市出身の作家、佐藤泰志さんの小説を綾野剛さんと池脇千鶴さん主演で映画化。4月から各地で公開されている。