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北ミサイル2発発射 「韓国を威圧」 政府が厳重抗議 日朝協議は継続 (1/5ページ)

2014.7.14 09:50

北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、報道陣の質問に答える安倍晋三(しんぞう)首相=2014年7月13日午前10時48分、首相公邸(共同)

北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、報道陣の質問に答える安倍晋三(しんぞう)首相=2014年7月13日午前10時48分、首相公邸(共同)【拡大】

  • 政府は2014年7月13日、北朝鮮南西部の開城(ケソン)付近から13日午前1時20分ごろ、弾道ミサイル2発が北東方向に向け発射された模様だと発表した。
  • 北朝鮮からの距離
  • 北朝鮮の中距離弾道ミサイル「ノドン」(射程約1300キロ)の射程=2014年3月26日午前2時35分と42分で、いずれも北朝鮮・平安南道粛川(スクチョン)から東<日本海の公海上>に向けて発射された。
  • 北朝鮮の弾道ミサイルの射程=2012年12月発射のミサイル(日本の防衛省分析)
  • 金正恩(キム・ジョンウン)氏と張成沢(チャン・ソンテク)氏の関係=2013年12月13日、※敬称略。写真は聯合ニュースなど

 政府は7月13日、北朝鮮南西部の開城(ケソン)付近から13日午前1時20分ごろ、弾道ミサイル2発が北東方向に向け発射されたもようだと発表した。防衛省はいずれも約500キロ飛んだ後、日本海に落下したと推定している。安倍晋三首相(59)は、ミサイル発射は国連安全保障理事会決議違反だと批判し、北朝鮮に厳重抗議したことを明らかにした。拉致問題をめぐる日朝政府間協議には影響を及ぼさないとして、協議を継続する考えを強調した。

 首相は拉致問題に関し「しっかり解決に向けて取り組んでいく」と公邸前で記者団に強調。菅義偉(すが・よしひで)官房長官(65)も官邸で「北朝鮮の特別調査委員会が立ち上がったので、調査を慎重に見極めていきたい」と述べた。

 政府はミサイルの飛行距離や発射角度などから「日本向けではない」(官邸筋)と分析する一方、発射頻度が高まっているとして、防衛省を中心に情報収集と警戒監視に当たる方針だ。

 米国から帰国した小野寺五典(いつのり)防衛相(54)は「韓国に対しての威圧だ。米側との協議では、米韓合同軍事演習をかなり意識しているのではないかとの評価がある」と、防衛省で記者団に語った。

短距離弾道ミサイル「スカッド」

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